素材の話

近江・京都取材日記Vol.1「ありがとうございました!」

興奮冷めきらぬ思いで、近江・京都取材を終え昨夜帰京。お目にかかりましたみなさま、大変お世話になりました。この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。取材の内容を伝えたい事は山ほど!それは少しずつやる事にして、まずは、ざっと取材日記の概要を…

18日朝6時30分に出発し、最初の目的地は滋賀県近江の麻の老舗「株式会社 林与」さんのある能登川。10時30分近くに到着し、駅には林社長がお迎えに来てくださいました。林社長の話しは、本当に面白く林与の歴史、近江上布の事、現在のアパレルさんの話し、そして工場見学など、あっという間に4時間が過ぎてあわてて次の目的地の長浜へ!

林社長にはTextile Tree『この人にフォーカス!』にも登場して頂くので、乞うご期待!


⬆️林社長が悔しそうに見せてくれたアイリッシュリネンの糸。「何万円もする糸がネズミにやられ、ぼろぼろですよ…」

長浜は、特殊な技法で織る「輪奈ビロード」織元の「株式会社 タケツネ」さんを訪問。武田社長には駅まで送迎いただきありがとうございました。初めて見る「有線ビロード」も興味津々でした。


情緒ある町並みの長浜の一角にあるタケツネさんの会社は、「昔の女学校」を移築したという、映画の舞台にもなりそうな家屋!

すっかり暗くなった長浜を後に、Textile Tree編集部の鈴木さんと待ち合わせている京都駅へ!

大阪から京都に入った鈴木さんは丹後織物工業組合が主催している「丹後織物求評会」を取材。二人ともお昼を食べそこね、おなかぺこぺこ状態でまずは荷物をホテルに置いていざお食事へ!
行った先はお世話になっている福島さんが経営している祇園の人気イタリアンの「Vineria t.v.b」!しかし残念ながら予約無しだったため満員で入れず泣く泣く近くの和食屋さんへ…
これが大当たりで、何を食べても美味しく、特にカブラ蒸しは絶品!ということで、その日はホテルに帰りバタンキュー!

19日は今回の取材で大変お世話になった岩野商店さんの岩野さんが朝ホテルにお迎えに来てくださり、西陣会館近くの金襴(きんらん)織物専門の「株式会社伴戸商店」さんへ。

NHKの大河ドラマの大奥の衣装や、バンクーバ五輪で高橋大輔選手がエキシビジョンで着た衣装なども伴戸商店さんの商品です。


お茶の世界でも活躍している伴戸社長が丁寧に説明してくださいました。専門的なお話し、大変ありがとうございました。

その後に鞍馬にある「株式会社川島織物セルコン」さんへ。インテリア事業部の北村さん、亀星さんそして「織物文化館」や工場を説明してくださった多田さん、本当にありがとうございました。説明とてもわかりやすく面白かったです!横一列に多人数が並んで織る綴れ織り(つづれおり)の緞帳(どんちょう)の制作作業は、圧巻でした!

オセオセになった最後は伏見の「大東寝具工業株式会社」さんへ。大東社長が、アトピーだったご自分お子さんのために開発した「京和晒綿紗(きょう わざらし めんしゃ)」のお話しと商品に感動!肌にもこころにも優しいガーゼの話しは、また別の機会に…大東社長には駅まで送って頂き本当にありがとうございました!

そして、今回(も)京都をきめ細かくコーディネートしてくださった岩野さん、またしても大変お世話になり、ありがとうございました!こうして皆様のお陰で、無事予定通り取材ができ素材提供協力を得る事ができました。
感謝、感謝です!