産地を支援する、松屋銀座「織る松屋」×銀座三越「編む三越」

「松屋銀座」と「銀座三越」が連携し、
「銀座から日本を元気にしよう!」と昨年より始められた
「GINZA FASHION WEEK(ギンザ ファッション ウィーク)以下GFW」が、
“産地の元気” を盛り上げてくれています(10月17日〜23日開催)。


・・・・「織り」をテーマに尾州産地とコラボした松屋銀座のウインドウ。
回りにはチェックのウールの枡見本(ますみほん:試織見本)を貼っています・・・・


・・・・「編み」をテーマにニット産地とコラボした
銀座三越のウインドウ。迫力のあるウールのわたのディスプレイは
断熱材として使用される羊毛100%のわたが使われています・・・・

3・11の震災を機に、“銀座の活性化”、ひいては“日本の活性化”を
百貨店が中心になって盛り上げていこうと、
松屋常務執行役員MD戦略室長の太田伸之氏が中心となり、
GFW構想が生まれました。
世界からの評価も高い日本のもの作りをもっと多くの方に知ってもらおうと、
百貨店がプロデューサー的な役割を担い
もの作りから、販売までのネットワークを広げていこうとするものです。
まずは、日本のもの作りの素晴らしさを日本の人に伝え、
日本の産地、匠、デザイナーを支援しながら
次は世界に発信し、海外でビジネス展開していくことを目標としています。

コンセプトには、「街を明るくしよう」「若手デザイナーにチャンスをやろう」
「日本の匠の技術を後押ししよう」の3つを掲げ
第1回(2011年10月)のテーマは「JAPAN POWER~日本人の底力~」、
第2回(2012年3月)は「ジャパンデニム」をテーマにした、
初の野外ファッションショーの「銀座ランウェイ」が話題になりました。


・・・・松屋銀座の地下通路のウインドウ。今回のアイコンの
枡見本のチェックのウールが使用されています・・・・


・・・・・松屋銀座のノベルティも、再生ウールの混紡糸の
チェックの枡見本を使用したバッグ・・・・


・・・・銀座三越のウインドウ。ディスプレイのオブジェに使われている編物は
山形県の米富繊維(株)、福島県の菅野繊維(株)・(株)大三・
福島県ニット工業組合から提供されたもの・・・・


・・・・第3回GINZA FASHION WEEK のテーマは
「銀座をあたためる」・・・・

そして第3回目となる今秋のテーマは「銀座をあたためる」。
長引く不況などで閉塞感が続く現代、
ファッションで心も体もあたためてもらおうという思いから
日本を代表する織物やニット産地、メーカー、デザイナーとコラボ。
松屋銀座が毛織物の尾州産地とコラボした「織る松屋」を
銀座三越が新潟・福島・山形のニット産地とコラボした
「編む三越」をテーマに商品を企画・販売。
ファッションや雑貨を中心に、グルメやインテリアも提案されています。


・・・・『WWDジャパン』が公式ガイドブックを担当・・・・


・・・・毛織物の尾州産地、山形・新潟・福島の産地、島精機製作所の紹介がされています・・・・

・・・・銀座三越のGFWならではのニットイベントの紹介。
山形の佐藤繊維社長の山形正樹氏とWWDジャパン編集長の
山室一幸氏の百貨店では珍しい業界のトークショーなどもあります・・・・

中でも注目は、まるで“業界イベント”のように、
織物産地や工業用の編機を紹介したり、
業界人でなければ見ることのできない“枡見本(ますみほん:試織見本)”を
使用したノベルティバッグを製作するなど、
“もの作りの現場”を消費者に近づけていることです。
学生とニットメーカーがコラボした作品の展示、
手編みニットのワークショップ、
(株)島精機製作所の無縫製型コンピューター編機
ホールガーメント」によるニッティングの実演、
自転車で発電して編機を動かし手袋製作を体験するなど、
体感・体験企画も盛りだくさん。

消費者が普段は見ることのない“もの作りの現場”を知ることで
商品の良さをわかっていただき、
消費者にも“日本を元気に!”のムーブメントに
一役買っていただこうという狙いがあるのでしょう。
また、オフィシャルペーパーの編集を『WWDジャパン』が担当し、
ファッション誌の『GINZA』が特集を組むなど
メディアも巻き込んで産地を盛り上げていく取り組みが
積極的に行われはじめたことは、画期的なことです。


・・・・『GINZA』のGINZA FASHION WEEKの特集では、
毛織物の尾州産地や新潟の見附のニット産地に行って
写真撮影するという力の入れよう・・・・

・・・・山形・福島・新潟のニット産地と『カオン』『Laula』
『KNIT by KEITA MARUYAMA』などのデザイナーとコラボして製作。
新潟県見附にある第一ニットマーケティング(株)のニット工場で撮影・・・


・・・・尾州産地の中伝毛織(株)の織布工場や、
染色仕上げの匠整理(株)の工場で撮影した写真を掲載・・・・

百貨店が売り上げを大きく落とし、
百貨店の役割そのものが見直されている中
もの作りから販売までをつなぐ
「プロデューサーとしての役割」は大いに注目されます。
百貨店は、「もの作りの現場を伝える場」「体感する場」として
様々なイベントを開催し、「親しみ楽しんでもらう場」
そして、「日本のもの作りビジネスを世界に発信する場」とするなど
新しい試みが始まっています。

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