素材の話

ジュエリーデザイナー伊藤裕子の「デニムの花」

ジュエリーデザイナー、伊藤裕子さんをご紹介します。
現在日本橋のアートギャラリーグランツで三人展
が開かれています。[6月12日(火)〜17日(日)]

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・・・・新作の紫陽花のボディアクセサリー。アクセサリーを飾っているのは、
ストレッチデニムで作った手作りのボディです・・・・

伊藤さんはシルバーを主にしたジュエリーデザイナーでしたが
4〜5年前に廃棄処分となる「デニムの耳」などを
再利用したデニム展に参加したことをきっかけに
「デニムアーティスト」として独自の表現を開花。
四季折々に咲く「デニムの花」をテーマに、
デニムのアクセサリーやオブジェを制作している
注目のデザイナーです。
今回の三人展でも新たに “紫陽花”が加わり
素敵な花を咲かせていました。

・・・・今回の三人展のテーマは「三つの雫」。
天井から下がったつぼみのように見えるデニムの玉は
「雫」のイメージでしょうか…宇宙のようにもみえますね・・・・


・・・・ギャラーリー全体を作品にしてしまう天井からつり下げられたオブジェ・・・・

伊藤さんの作品展は、展示の仕方にも魅せられます。
作品を取り巻く空間作りを重視し、世界観の表現が
伊藤さんの作品と言えます。
いつもこの空間演出にワクワクします。


・・・・伊藤裕子さんです(写真上)。身につけているペンダント(写真下)は
天井から下がっているオブジェと同じもの。私もGET!です・・・・

「ボディアクセサリー」と名付けた
ボリュームのあるコサージュネックレスは
3月24日、経済産業書がバックアップして
銀座で初めて開催された野外ファッションショー
銀座ランウェイ」でもお披露目されました。


・・・・シロツメクサをイメージしたアクセサリー。
ふさふさしたのは廃棄処分される「デニムの耳」です。・・・・


・・・・こちらはタンポポ。白いところは「デニムの耳」です。・・・・


・・・・「銀座ランウエイ」の作品とは少し違いますが
デニムの花のシリーズのバラです・・・・

このところ「デニムアーティスト」としての
活動が目立っていた伊藤さんですが
今回の展示会のために、シルバーや天然石を使った
ジュエリーも制作されました。
久しぶりの金属ジュエリーの制作は、新鮮だったようで
なかでも愛犬バセンジーの「アイル君」をモデルにした
小さなシルバーチャームは、細部にまで手を抜かない自信作。
「こんなに凝ったものは、もうできないかも…」と伊藤さん。
やはり愛犬となると、力の入れようは一際です。


・・・・上から見ると小さくてよくわかりませんが…・・・・


・・・・モデルは愛犬のアイル君。笑っています!・・・・


・・・・パールと組み合わせたリング・・・・

・・・・愛犬家はたまりませんね!・・・・


・・・・一見クロスペンダントのようですが、両手を広げたアイル君!・・・・

石や貴金属を使ったジュエリーも、モチーフは花や植物です。
色もデニムと合わせたブルーメノウ、ラピスラズリ、
ターコイズなどブルー系で統一。
デニム素材の温かみと植物モチーフの優しさが
伊藤さんの作風となり独自の世界観を築いていました。
ぜひ、おでかけください!



・・・・メノウのペンダント。空かしてみると
透明感のあるきれいなブルーです・・・・


・・・・線が走っているラピスをそのままデザインに活かして、
枝のようなネックレスへと繋げます・・・・


・・・・ジュエリーにも花や葉の植物モチーフです・・・・


・・・・小さなバラの花が繋がっているモチーフ・・・・