蕎麦作り&村見学ツアーin飯舘村

こんにちは。
あをやまです。
春から月一回ペースで飯舘むら(いいたてむら)にお邪魔しています。

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7月下旬のドンヨリ空の下、稲はスクスクと育っています。

今回初日は菅野永徳(カンノナガノリ)さんのお宅にお邪魔し、
韃靼蕎麦(ダッタンソバ)の種撒きをしました。
日本人にはちょっと 馴染みが薄いようですが
近年、抗酸化力の強いその栄養素が注目されているとか。
飯舘村は準高冷地 に当たり、栽培条件としてはぴったり。
種は普通の蕎麦に比べちょっと尖っています。
葉はその形に似ています。

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ちょっとした打ち合わせの後、
雨が降る前に一仕事と急ぎます。
まず畑に肥料を撒いて、
耕運機で土に馴染ませ、
手で種を撒いて、
軽く土をかけ均す。
肥料も種も、面積に対して計算した量を用意します。
きちんとデータを取ながらの作業です。
準高冷地とは言え、少し動いただけで汗だくです。
そこに颯爽と耕運機に乗った永徳さんが登場。
初めて間近で耕運機が動くのを見ました。
失礼かもしれないけど、さすがプロですね。
非常に効率良く綺麗に畑が耕され、ちょっと感動しました。

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途中、雨で休憩することに。
遠くでピカピカゴロゴロやってるんですが、青空も見える。
派手なキツネの嫁入りだな。

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雨上がりは空気入れ換えで、急に涼しくなりました。
考えてみれば、子どもの頃の夏の夕立はこうだったかもなぁ。
奥様お手製の、取れたてキュウリの浅漬けと
淹れたてコーヒーを頂いて
優雅なリフレッシュでした。
取れたて野菜は頂いて帰り
福島の味噌にマヨネーズ合わせて美味しく頂きました。
キュウリ、インゲンは柔らかく
人参、トマトは甘かった~。

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村のあちこちでヒマワリ畑が見られます。
外観のためだけでなく
土に栄養を入れる目的もあるそうです。

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村では色々な作物を作っていますが、
セシウムを吸い上げる性質の植物もあります。
ちなみに米は籾を除いてしまうと、
ほとんどセシウムを含まないとか。
反対にシイタケはセシウムを掴んで放さないそうです。

翌日は朝から別天地の涼しさ。
途中から小雨も降って、
長袖シャツでも涼しいくらいでした。
この日は初めての、
高校生の村見学ツアーがありました。
避難解除以降大学生は来ているものの。
埼玉県立鴻巣高校1~3年生総勢24名の団体が2泊3日!
夏休み入ってすぐの週末に有志で福島とは、
どういう背景があるんだろう?と思っていたら
実は引率の先生が福島県浪江町出身で、
ここ数年被災地の見学ツアーを決行しているそうです。
現地での体験・取材は何よりの社会勉強です。
再生の会会長の田尾さんも、
本部の村民菅野宗夫(カンノムネオ)さんも
気合いが入ります。

一行が本部(宗夫さん宅)に到着したのは、午後1時過ぎ。
バス疲れか性格か、静かにゆっくり移動します。
大モニター前に座って、まず宗夫さんのお話を聞きます。
かつての村のコミュニティや、農作物の実り豊かだったこと、
震災で建物は壊れなかったこと、
以前と変わらない風景の中で
土を触ってはいけないと言われたこと、
震災から1ヶ月経って避難勧告が出たこと、
避難してから一家の活動拠点がばらばらになったこと、
使い方が確立させている科学技術も
緊急時の対処方法が分かっていないこと。

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高校生は黙って聞き入ります。

次に東大農学部の溝口先生の講義がありました。
土壌調査の結果、セシウムは上5㎝に溜まり下りていかないと
プリンの上のカラメルソースに例えて解説します。
だから土壌除染は、土の上5㎝取って新しい土と入れ替えたそうです。
又、雨が降った後の水は土で濾過されて綺麗な水となることも
ビジュアル交えて分かりやすく説明されました。

高校生は静かに聞いています。

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しかし先生があるお話をされたら、
生徒の様子にちょっとした異変が。
実は忠犬ハチは東大農学部の教授、
上野先生の飼い犬だったことから
校内に上野先生とハチの銅像を作ったそうです。
更にその記念シールを作ったと。
それを生徒に配ります。
「数枚限定で合格祈念シールもあります」。
ざわざわ。
男子生徒の一人が「農学部に入れて」と。
やっと現代の高校生らしい笑顔が見られたかな。

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一行は高台にある飯舘村の村役場に向かいました。
村は石の産地でもあるそうで、
立派な石のモニュメントと整備された庭からも
村のシンボル的な場所だと感じます。
ちなみに国会議事堂と同じ石を使っているそうです。
現在職員の方は村外から通っています。
日本で唯一の村営の本屋が隣接していますが、
扉は閉まったままです。
役場前には学校や老人福祉施設があります。
本来ここは、子どもからお年寄りまで
村民が集う場所だったんですね。

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避難解除されていない地区の境に降りました。
このゲートの先には桜並木の名所があるそうです。
線量計を持って様々な場所を測定すると
高い場所、葉の陰で数値が動きます。
いずれにしても解除されたエリアと比較すれば高い線量です。
田尾さんは
「これからの被災地を支えるのは君たちだ」と言いました。
セシウムが1/2になるのに30年、
1/4になるには60年かかると考えられています。
共に考える若い世代に期待します。

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ところで今回、クウちゃんとミイちゃんは
歳の離れた姉妹だと知りました。
人間に換算するとクウちゃんは80歳、ミイちゃんは20歳。
え~~~!!
離れすぎだわ。(・・;)
それにしても人馴れした動物には癒しの力があるようで、
高校生もリラックス。

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仲良しの2匹のご飯時は
時にミイちゃん優先、
でもミイちゃんも譲ったり。
しかもクウちゃんを見ないようにして、
結構気を使ってます。
その意気でミイちゃんにも癒し猫の自覚が欲しいんだけどな。

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やっぱり人馴れすると良いことがあります。
お宅で寛げて、あわよくばおやつのおすそ分けも貰える。
千恵子さん(宗夫さんの奥様)の横に
行儀よく座ったクウちゃんの眼差しは
「チータラ」から離れませんでした。

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梅雨の飯舘村

こんにちは。
あをやまです。
梅雨の福島県飯舘村(いいたてむら)に行って来ました。

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お天気は、二日間なんとかもってくれたけど蒸しました。
先月植えた稲はスクスク育っているようです。
前回のような賑わいはなく、
猿や猪の襲撃に備えて柵が出来ていました。
そこに電線を追加し、網を地面にペグで固定する手伝いを
して来ました。

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作業中に四ツ葉のクローバーを見つけました。
押し葉にしてから、何にしようかな?

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毎回宿泊所として利用させて頂いてるのは、
霊山(リョウゼン)トレーニングセンターと言う1型糖尿病、
つまり小児糖尿病患者のための施設です。

この病気は10才までに発生し、
インシュリンを1日に数回打たなくてはいけないそうです。
日本ではその認知が遅れていて、
命を落とした子供達も少なくなかったとか。
食事を含めて自立できるようにと言う目的から
個人の医師が私財を投じてこのセンターを設立したと聞きました。
食堂の厨房がとても広いのは、子供達が調理するからなんですって。

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来年の夏には本来の目的のために活用されるそうです。
施設の前の川で水遊びをしたり、車で海水浴に行くことも。

今回は作業参加人数が少ないので、
私が料理長を担当することになりました。
(調理を手伝ってくれる人はいます)
チキンのトマト煮をメインに決定し、
村に向かう道中で 食材調達しました。
道の駅で見た野菜がおいしそうで
予定外に購入したら作り過ぎてしまい
翌朝まで持ち越すことに。
夕飯後に甘い物を食べ「空腹を感じる隙がない」と、
これはクレームかな?(^_^;)
確かに朝サラダのボリュームではないかも。

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酪王のカフェオレは、
福島界隈でしか飲めないと聞いたので買いましたが
美味しい~。

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今回サロンエプロンを作って行きました。
麻のランチョンマットに端切れでポケットと紐を付け。
昔買ったきり一度も使っていなかった帽子と合わせ
て厨房に立ったんです。
好みが変わらないのか、
マッチしてしまった。びっくり。

この施設を利用する上で
もう一つ手作りしたのは、シーツです。
ベッドと布団をお借りする訳だから
「シーツは2枚持参」ですが、
足元と片方の脇側の2辺を閉じて寝袋状態にしました。

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ダブルガーゼの生地が足りなかったので、
サッカー地を継いでチクチク手縫いです。
手縫いはふんわり仕上がるし、移動して作業できるし、
ついやってしまうんですが
やはり時間はかかりましたね。
でもミミはそのまま利用しました。

翌日、6月最後の日曜は医療チームの活動がありました。
老人クラブの方達の足もみや管理栄養士さんの作る昼食会。
放射線量を体外に排出するにはヨウドが良いそうです。
メニューは野菜たっぷりの中華丼ですが
まずは輪投げ大会で体を動かします。

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コツを掴んでる人は、同じピンに投げ入れていきます。
結構上手な人が多かったのは、回数?土地柄?

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この建物は佐須小学校と言って明治時代創立、
昭和時代に建築されたそうです。
グラウンドにも新しい砂が撒かれていますが
歴史を感じるモニュメントがありました。

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再生の会本部がある菅野宗夫さん宅では、
2匹の猫に会えます。
1匹は飼い猫のクウちゃん。
人慣れしています。
もう1匹は野良猫のミイちゃん。
人に近づいて来ません。
2匹は仲が良いので、
1枚の写真に収めようとしばらくカメラを構えていました。
まず白黒のクウちゃんが寝そべり、
距離を保って三毛のミイちゃんが場所を取る。
クウちゃんは終始同じポーズ。
ミイちゃんは時間と共にリラックス度が増す。
意外にフォトジェニックなんだな。
カメラの前ではポーズできる内気なモデル、か?(写真)

この村では猫、犬、雉、猿、カエル、昆虫も鳥も見ました。

熊と兎を見たと言う人もいます。
老人クラブの皆さんは元気でした。
いつか子供達の姿が見たいと思いました。

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田植えin飯舘村(BY あをやま)

あをやまです。
このところ、夏の陽気が続いています。
5月末の飯舘村では照り付ける日差しの下、
田植えがありました。
菅野宗夫さんの田んぼは
既に除染後に収穫もされており、
安全なお米ができることが確認されています。

まず、シート状の稲に薬を撒きます。
その上から水をかけ根元の方に送って、
稲の準備が完了。
拳大くらいにシートを手でちぎって持ちます。
機械植え用の稲なので、結構ちぎるのも力入ります。
田植えのレクチャーは
応援に駆けつけた「花の仙人」大久保金一さん
して下さいました。
根元を指でカバーしながら、3~5本ずつ植える。
本数を多くしても結局実るのは同じくらいだそう。

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水を張った田んぼに筋引きで等間隔で線を轢きます。
この用具は食事担当の方の手作りなんだそうです。
(器用な人は出番が多い)

田んぼのぬかるみに足を取られる人、
比較的スムーズに歩く人がいましたが
違いは何でしょうね?
一つには、長靴の大きさだとか。
大きいと長靴を残して足が進み、
脱げたり転んだりしやすいそうです。
皆さん、長靴を持参してました。
そして日除けのつば広帽子。
さらに日焼けしたくない人は長袖です。

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そんな中、機能的にもファッションとしても
バッチリな女性がいました。
サングラスまでキマッテます。
田植え経験ありとは言え、よく揃えたと感心します。
デニムのツナギはちょっと暑そうだけど、
かっこいいな。
写真撮らせてもらえば良かったんだけど、
なにせ田植え始めると抜けるのが大変で…。

私は靴下の足首を紐で結び、参加しました。
その結果靴下のゴム上をなんと蛭に噛まれ…。
想定外でした。
毒はないということだけど、
しばらく痒みが引かないんですね。
長靴は必須でした。
因みに水を張った田んぼには、
カエルやアメンボもいました。

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・・「金の目のカエルだ~」ってことで写真を。
カエルの目って普通、何色だったっけ?・・

田植え終了後は早苗饗(サナブリ)と言う食事をします。
神事の後の直会(ナオライ)と同じだそうです。
後ろ姿が宗夫さんです。
多くの方が田植えに駆けつけ、ご挨拶。
私は最後まで田植えしていて、
途中参加になってしまいましたが
おにぎり、豚汁、新鮮な生野菜、
宗夫さんの奥様(千恵子さん)お手製のお餅などで
宴は盛り上がっていたようです。
もちろんお酒もありました。

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・・田植え後のビールは沁みましたね~。・・

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秋には穫り入れがあります。
どんな稲に育ってるかなあ。
次は足元をバッチリ決めます!

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花の仙人(byあをやま)

あをやまです。
こちらでは桜の季節も終わりましたが、
先月21、22日に桜の北上を追いかけるように
福島に行って来ました。
と言っても目的は飯舘村(いいたてむら)
「カタクリの鑑賞ツアー」です。
この企画は被災地福島を支援する
団体が主催しました。
そこで私はまだ何もしていないので、
この団体については
後日改めて紹介できたらと思います。
今後デザインの分野で何かお手伝いできることも
あるのではと思っています。
まずはどんな場所なのか、
今回の企画に便乗させて頂きました。

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初日は団体の理事長が、
この春避難解除になった村を
車で案内して下さいました。
放射線量測定器を持って。
報道にもあるように、
所々で除染時に取り除かれた土や葉が詰め込まれた
フレコンバッグの山が見えました。
新しく山の砂が撒かれた除染後の畑は
薄いベージュ色で、
その一角に緑色のシートに覆われた
フレコンバッグの山があります。
地区によってはソーラーパネルを設置して
自家発電しているそうです。
それ以外は静かで美しい緑豊かな田園風景です。
飯舘村は「日本で最も美しい村」に選ばれた直後
震災に遭いました。

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上の写真の、一番下の左が震災前の飯館村です。
線量は高い地区、低い地区、
また同じ場所でも高さや草の影など
ちょっとしたことで変わります。
同じ風景の中でも違うんですね。

楽しみにしていた「山津見(やまつみ)神社」にも行けました。
白いオオカミが土着の神様と言うこちらは、
オオカミ信仰なんですね。
獅子狛犬の代わりにオオカミが据えられています。
神殿は新しいです。
実は震災後に神社は消失してしまいました。
その直前に神社を訪れたプロカメラマンが天井絵を見て
「これは残さなくては」と
本格的に撮影して行かれたそうです。
その写真が貴重な資料となり、
東京藝術大学の日本画先攻の院生が携わって
再現されたと昨年末に知りました。
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二日目は小宮地区の大久保金一さんが案内して下さる
「カタクリの鑑賞ツアー」です。
この地区は線量がやや高めらしいのですが、
金一さんは避難せずこの地に残ったそうです。
先代と一緒に開墾した土地で、口に入れる作物はもう作れない。
そこで花園を作り始めたんだそうです。
マキバノハナゾノと言います。
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水芭蕉の咲く小川を渡って、
カタクリ見学ツアーが始まります。
金一さんはサッと川に入って橋を渡る人の
サポートをしてくれました。
金一さんのあだ名は「花の仙人」だとか。

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現在は平地から斜面から水仙畑になっていて、
その中に細い桜の木が植えられています。
桜の苗木は2014年に植樹されました。
まだ時間が必要ですが、
満開の桜の下で沢山の人が花見できるようにと。
あの震災を忘れないようにと。

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山に入ると枯れ葉の絨毯(じゅうたん)は
フカフカの感触でした。
葉の落ちた樹々は桜や栗、
楢(なら)、椚(くぬぎ)だそうです。
昔は山の木で作った炭を売っていたこと、
山菜も栗も豊かであったこと、
金一さんはゆっくり丁寧に説明してくれました。
歩いて行くと所々カタクリの花が咲いています。
「下を向く地味な花」とは聞いていましたが
正にその通りで、うっかりしてると踏みかねません。
7年かけて花を咲かせると、金一さんは言います。
上の写真の右の花の隣に出ている小さな葉は
昨年落ちた種だそうです。
7年かけて下を向いて咲く、
ほんとに大地を見つめる花なんだなぁ。
今咲いてる花は震災前に地面に落ちた種と言うことです。
なんだか健気(けなげ)に感じます。

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金一さんの畑には、飯舘村を形どった
バラ園が加わりました。
写真中央のブルーシートの上です。
ある人は「バラは手がかかって大変」と言います。
でも「花の仙人なら難しいことではないね」と。
なぜバラなのか。
実は村出身の東大大学院生が所属する研究室と
金一さんが話し合いをして決めた企画なんだそうです。
金一さんは若い人が大好きなんだとか。
若い力って、希望の光ですもんね。

帰りの車の中で、ふっと思いました。
大切なバラって星の王子さまに出てきたな。
そう言えば川を渡る時、山の説明してくれた時、
ちょっと少年のような感じを受けました。
年上の方に失礼かもしれないけど、
キラキラした感じです。
花の仙人。
なかなか逢えない人に逢えました。
そういう村です。

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テキスタイルデザイン(先輩・あゆみ)

皆さま、お久しぶりです。
昨年度、「情熱スクールnet!」の
ブログを書かせて頂いてました、久都間あゆみです。

私は空人君大西君末安さんと共に
文化学園大学を卒業した後、
テキスタイルデザイナーとして働き始めました。
4月から、多くの日本の織物工場や
加工工場と仕事をさせて頂いています。

恥ずかしながら、学生の頃は日本で作られる生地の事は
ほとんど知りませんでした。
仕事を始めてから、たくさんの事を学んでいます。
この「情熱スクールnet!」を運営してくださっている
成田さんは 『テキスタイル用語辞典』の著者ということもあり、
ぜひ文化の学生やこのブログを読む皆様にも
もっと日本で作られる布の世界を知ってもらいたいと思い、
(うちの社長にも許可を頂き)、久しぶりにブログを書いてみました。

まずは私の仕事について少しお話しします。

私の中心としている仕事は、
高級婦人服向けのジャカード織りや刺繍、
グリッターやオパール加工の図案を描き、
工場に色等も含めて発注し、アパレル会社に購入して頂いてます。
アパレル会社からのオーダーを受けて描く事も多いです。
例として、1つ図案をお見せしますね!

テキスタイルデザイン図1
↑こちらは私が描いた刺繍図案です。
このデータを、京都の刺繍工場に新柄依頼として提出します。
(工場や製作する生地によって、
“送り”と呼ばれる生地のリピート幅は様々です。
この刺繍は、送りの間隔がかなり狭くなっています。)

テキスタイルデザイン図2
↑それを元に、工場の方が機械で再現できるように
データを修正してくださいます。

テキスタイルデザイン図3
↑そして、色や下生地を様々な会社の布や糸から選び、
修正を重ね、やっと完成です!
図案提出から、約2ヶ月ほどかかります。
この形になって、初めてアパレル会社の方々に見ていただきます。

買って頂けると、店頭に並ぶ製品として
服の形がデザインされ、生地が工事に発注され、
縫製工場で縫製して頂き、店頭に並びます。
私の会社は決して大きな会社ではありませんが、
とても多くの方々と関わる仕事です。
その分自分の手で描く柄の責任も大きくなるので、
皆様のためにも良い柄を描こうと頑張っています。

アパレル会社は、
もうすぐ2017-2018AWに向けた企画が始まります。
生地は更にその半年前に企画を始めて、
アパレル会社の方々に見てもらわねばなりません。
今は、夏に描いた様々な図案が、
次々と工場から完成品が届いています。
自分の描いた柄が 工場で働く皆様のおかげで
素敵な生地になった姿を見ると、胸がいっぱいになります。
一生懸命に作った生地を、
アパレル会社の方々に気に入って頂いて、
服にして頂ける事は、とてもありがたく思います。
織物や刺繍は気軽に買える服ではないので、
いつか誰かの特別な1着になればと願い、
毎日仕事をしています。

この記事が、日本で作られる生地へ
少しでも興味を持つきっかけとなれば嬉しいです。
産地への出張や、生地屋やアパレル会社との打ち合わせ、
展示会など、テキスタイルデザイナーは
意外と動き回ることも多い仕事です。
これからは出張や展示会の事など、
時々記事を書かせて頂きたいと思っています。
(ブログに載せていたイラストレーションの方も、
時々展示など声をかけて頂いているので、
ぜひお知らせさせてください!)

学生を卒業して、このブログも新たな気持ちで
書かせて頂いています。
改めて、よろしくお願い致します!

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あをやまめぐみ作品展「水墨装画」(byあをやま)

こんにちは、あをやまです。
急に涼しくなり、長袖を引っ張り出しています。
今回は私事ですが、10/2(日)まで
神楽坂の「ココットカフェ」で作品展を開催しているので
ちょっと宣伝させて頂きます。

タイトルは「水墨装画」です。
和紙に青墨で描いたファッションイラストと、
1/6の人体マネキンがセットになっています。
マネキンが着ている服は、
「和服と洋服の融合」をテーマに制作しました。
着物の反物を使った服、簡単な平面作図で作れる服、
和服にも合わせられる洋服を条件にデザインし、
そのイメージイラストを描くと言う手順です。

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一番初めにイメージしたのは、
季節柄、神楽坂と言う土地柄もあって、
祭りで着るハッピです。
大勢が声掛け合って神輿を担ぐ姿は
イキイキして素敵ですよね。

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たまたま先週新宿で遭遇した神輿隊は
まさにイメージぴったりでした。
でも私のデザインは、ハッピを脱げば街着になる服です。

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全部で6セット展示しました。
この春卒業した教え子が1体服作りに参加しています。
絞りのMA-1とシースルーのワンピースでした。
さすが若さですね。

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実は服の人気投票をしているんですが、
服のデザインだけでなく
イメージイラストがだいぶ影響しているように感じます。
働く女性に人気が高い服のイラストは、
ちょっと一息という場面です。

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なぜ「和服と洋服の融合」を取り上げたかと言うと
以前から疑問があったからです。
たまに着物を着ますが、気合い入れないと着れない。
もっと気軽に日常的に着物を取り入れられないだろうか?
その提案をしたいと思いました。

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カフェは月曜火曜がお休み、
営業時間は1時~7時と短めですが、
もし神楽坂散策の休憩に寄って頂けたら、
お好きな服に是非1票投じて下さい。

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「papato」((by BFGU・空人))

お久しぶりです。

佐藤空人です。

文化学園大学を卒業し、
文化ファッション大学院大学(BFGU)に進学し、
約半年がたちました。

1年時終了作品の制作に追われる中、
BFGU1年の全コースが集結し、
ランダムに選ばれたメンバーでブランドを作り、
プレゼンを行い競い合う
ファッションビジネスメソッドが行われました。

7月の終わり頃から始まりましたが、
実質1週間弱で各チームが仕上げたこの企画では、
全8チームがまったく異なるブランドを作り、
デザイン、縫製、マネジメントと全てをこなし、
文化北竜館にて最終プレゼンを行います。

そんな今回のファッションビジネスメソッドで、
私のチームが1位、優秀賞を受賞することができました。

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日本の社会問題から発想し、“イクメン”というキーワードを基に
「papato」というブランドを作りました
ブランドネームはパパと一緒に楽しく成長していく。
から「papato」と名付けました。。

日本の男性の育児参加率は世界最低水準であり、
女性の社会進出に伴い、
男性の育児参加率の向上はマストだと感じたからです。

そんな中で、服の力で何か育児に
貢献、変化をもたらすことはできないのだろうか、
この問題に一石を投じることはできないのだろうか、
という想いでデザインチーム一丸となってデザインを検討し、
テクノロジーコースと共に仕様を考え縫製、
そしてブランド全体をマネジメントコースを中心に企画しました。

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実物製品

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最終プレゼンで使用する実物製品には、
サロペット、そしてTシャツを制作しました。
Tシャツには赤ちゃんを入れ、
しっかりと固定できるポケットが内蔵されており、
赤ちゃんを抱っこしない時でも、
デザインとしてしっかりと存在するように
バランスをとりました。

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サロペットには2つの機能があり、
Tシャツ同様に、サロペット上部の裏側に
赤ちゃんを入れるポケットが付いており、
さらにサロペットの肩紐を外し、
座った時に膝の上にハンモックのように赤ちゃんを支え、
しっかりと固定し寝かせられる機能をつけました。
これは常に赤ちゃんを抱いている
パパの負担を軽減するためです。

1週間弱という短い時間の中で行ったメソッドなので、
色々な問題が山ほど残ってはいますが、
評価されたことは素直に嬉しく思います。

ですが、このメソッドで自分の不得意分野や、
デザイン能力の低さが顕著にあらわれたことも事実です。
あと1年半ですが、BFGUで精進していきたいと
改めて感じたメソッドでした。

大学の時とはまた違った感覚で2回目の北竜館でしたが、
空気が美味しかった……

追記
私の恩師である方が、
名古屋ファッションコンテスト
グランプリを受賞されました。
素晴らしく美しい作品です。
とても嬉しく思います。
ホームページにアップされ次第、
皆さん是非見てみて下さい。

それではまた。

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ポーラ美術館”Modern Beauty”(byあをやま)

こんにちは、あをやまです。
今回はファッションイラストと絵画についてのレポートです。
箱根のポーラ美術館で9月4日まで開催の
“Modern Beauty”展を観て来ました。
ファッションと絵画、化粧道具を絡めた展示です。
行ったのはお盆休み前の平日でした。
展示の内容からか比較的空いていて
観やすかったです。

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“Modern Beauty”展の入口

ファッションが目まぐるしく変化した
19世紀後半から20世紀前半にかけてが中心でした。
産業が大きく発展して社会情勢が変化著しい時代ですね。
現代服の基盤が出来たのは、
いわゆるアールデコの時代です。
日本では大正ロマン、モガの時代と言えば
身近に感じるでしょうか。
コルセットを外してドレスを着るようになりました。

その頃の絵画は印象派からキュビズムに移行します。
が、印象派とファッションは
ちょっと結びつかないんですね。
絵画は日本人には馴染み深いですけどね。
モネ、マネ、ルノアール、ゴッホ、
ゴーギャン、セザンヌ、ドガ・・・。
私は長い間、教科書に載っていた
印象派の画家達の中では、
強烈なエピソードを残すゴッホが
その代表だと思っていました。
ここ数年はモネがそれに取って変わっています。
と言うのも彼の作品「印象、日の出」から
「印象派」と言う呼び名が付いたと言うくらい、
ザ・印象派と言える作品ばかりだからです。

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それまでの絵画は宗教、神話、
歴史上の人物などを取り上げていました。
スケッチは屋外、制作は屋内と分けていたそうです。
モネは若い頃、ブーダンと言う画家に会い
屋外で制作する意義を知ります。
以降一貫してその姿勢で制作しました。
一途なんですね、泣かせます。
印象派と言うと「光を描く」とか
「色の分析」など描き方で見てしまいがちです。
しかしなぜその対象物を描くのか、
どう捉えていたのか、
そういう目で見るとモネ作品の多くは
「時代」を描いていたのではないかと思えます。
時としてジャーナリストの目で
描いていたように見えます。
大なり小なり、画家はそういうところが
あるとは思いますけどね。
「睡蓮」が有名すぎて、
他の作品が隠れていたみたいですね。

コスチュームやアクセサリー、化粧道具を鑑賞する女性から
「素敵」とか「欲しい」「高そう」
と言う声が聞こえました。
男性は緻密な製品やデザインの面白さに目を引かれたり。
風刺画では、和訳タイトルと照らし合せて
笑ってる人が多かったです。
でもファッションプレートはちょっと控え目でしたね。
特にアールデコ期のファッションプレートは
ファッション雑誌のような写真印刷ではなく、
いわゆるステンシルなので色がとても綺麗なんですよ。
イラストレーターも個性的で、ウキウキものです。
でもああ言う会場ではイマイチ反応がないようで。
本来は手元で観るものだから、
他展示物の迫力に圧されたかな。

「ほんとはもっと良いんですよ~」と宣伝したくなります。

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時代を理解した上で絵画に描かれた女性像を見る。
すると女性の生き方が見える。
それがファッションに繋がっている、
と解釈できた展示でした。
この展示は説明文が結構あります。
勉強になるのでじっくり読んでみると良いんですが、
展示物も多いので1回ザッと観て気になる所を
じっくり観るのが良いかな。混んでなければ。

図録は2600円、A3の変型(正方形)です。
最近はコンパクトな図録も増えてるから
「大きいな!」とひるんでしまいましたが、
予想外に軽く、肩にかけられるバッグが付いて来るので
安心して購入しました。
発送も200円~と良心的です。よく考えてますね。
箱根ですからね。
美術館だけで帰る人はそうそういませんもんね。

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最後に美術館収蔵の絵画を
ハイライトで観せているコーナーがありました。
その中にモネの師匠であるブーダンの作品があり、
マジマジと観てしまいました。
美しい風景画です。
モネの原点。ジーンと来ました。

なんと企画展を出ると、陶芸品やアールヌーヴォー、
アールデコ期のガラス作品が展示されていて、
こちらも見応えあります。
子供向けか、わかりやすい説明文付きでした。
ここではガレの作品と説明文が印象に残りました。
彼は日本の絵画や工芸品に強い影響を受けていますが、
意匠(デザイン)の奥にある日本人の精神を理解し
共感してくれてたんだそうです。

「ありがとう!」と
言わずにはいられません。(心の中で)

余談ですが、1930年代の”VOGUE “の広告にあった
ガラスの香水瓶が展示されていて、
テンションが上がりました。
デザイナーはスキャパレリ、香水名は「ショッキング」、
うまいネーミングです。
一瞬、ゴルチェかと思いました。
ほんとにドッキリですよ。

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前日の夕方箱根に向かう小田原で、
小さな「彩雲」を見ました。
誰も気がついてないようでした。
一人で見るのはもったいない気がしました。
印象派ならキャンバス立てて描くところでしょうか。

 

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清里フィールドバレエ(by あをやま)

初めまして。
あをやまと申します。
「情熱スクールnet!」に登場する学生たちが
私の教え子だったこともあり、
私も“情熱人”の一人として
このブログに時々お邪魔することにしました。
関心事はファッションイラスト、絵画、着物、バレエなどです。

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初回はバレエについて。
8月4日、27回目となる清里フィールドバレエを鑑賞して来ました。
八王子の有名なバレエ団バレエシャンブルウエストが主催する、
文字通り屋外の舞台です。
雨天中止なので鑑賞中も天候の変化に敏感になります。
数年前、「白鳥の湖」のクライマックスで霧雨が降って来ました。
幻想的ではありましたが、当然ダンサーも自分も濡れました。
ハラハラドキドキで忘れられない舞台でした。
他にもフィールドバレエの醍醐味は、
リハーサルを自由に見学できることです。
どんなチェックを受け本番はどうなるか、
ビフォーアフターも面白い。

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行ってみると、今月清里は天候不順が続いたと聞きました。
ニーナ・アナニアシヴィリさんを迎えての舞台は
大雨に見舞われたそうです。
会場に敷き詰められたウッドチップが全て流れてしまい
大急ぎで敷き直したとか。
色々ご苦労が伴います。
しかし彼女は又来年戻って来る約束をしてくれたそうです。
4日は清里に到着する前に降ってくれて、
無事に幕が上がりました。
前方はシートを敷いて座る席のスペースです。
私はそこに座りました。
ウッドチップがフカフカで快適でした。

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今回のお目当はシャンブルウエスト出身の
佐々木万璃子さんの白鳥です。
ローザンヌ国際バレエコンクール3位受賞経験のある、
若手のホープです。
長い手脚のオデットはさぞ可憐でしょう。
バレエは「演技」と言うように、
言わばバレエで表現する演劇なので
善のオデットと悪のオディールを
どう演じ分けるか楽しみでした。
実際には予想以上の小悪魔ぶりで、
あれじゃ王子も惑わされるわ~。
個人的な感想ですが、オデットより
オディールにバレリーナの個性の違いが出る気がします。
万璃子オディール、魔性度高し!

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花火含め、演出も良かったです。
バレエ友達(フィットネスのバレエクラスで知り合い)
と最後まで上演されたことを喜んでいました。
終了後に会場で購入したグッズに、
出演者がサインしてくれるサービスがあり
記念に私もTシャツを購入しました。

カラーバリエーションは豊富ですが、
黒マジックが映える色を選択。
友達はなんと会場でサイン用色紙が当たり、
2人で列に並びました。
男女4名ずつ、8名分のサインが貰えるとは
嬉しいサプライズです。

サインについての感想。
写真はバレエシャンブルウエストのダンサー、
染谷野委さんのサインです。
サインにも個性が出ます。和み系の人柄です。
実はこの方に習っています。
それと、以前から思うんですが
バレリーナにはYとかMが入る名前が多い気がします。
川口ゆり子さん、森下陽子さん、吉田都さん、上野水香さん・・・。
今回も3名のイニシャルがMでした。
前身頃の下4名が女性のサインです。
皆さん丁寧に書いて下さいました。

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舞台近くにあるメリーゴーラウンドは一見の価値があります。
よく見るとダチョウ追う白馬はかなり表情豊か、
それを追うのは魚を加えた猫、
そしてシマウマが続きます。
結構ファンキーです。

「天候次第」「自然と共存」と言う舞台ですが、
今回は初めて宿を取りゆっくり帰るプランで
フィールドバレエを満喫して来ました。
更に、途中で石和温泉日帰り入浴。
今回のお土産は桃とワインと、サインTシャツです。
フィールドバレエの旅は帰ってからも楽しみです。

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ゴールデンウィーク(by文化学園大学・まり)

こんにちは!服造の鈴木まりです。

ゴールデンウィークが明け、
日によっては初夏を感じる今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしですか?

私の所属しているクリエイティブデザインコースでは、
コンテストへの応募を目指す授業があり
先日締め切りだったコンテスト、
YKKファスニングアワード
一次審査のためのデザイン画の作成で
少々バタバタしてました。
一次審査通りますように!

さて、少し時間は戻ってしまいますが、
ゴールデンウィーク前から
ゴールデンウィーク中にあったイベントと、
見学した展覧会を紹介させていただきます。

DC1
ゴールデンウィーク直前の登校日は
学校全体のイベント、ドレスコードの日でした!

DC2
毎年二色の色が選ばれ、
ドレスコードの日に登校する学生は、
選ばれた二色(またはどちらか一色)を
コーディネートに取り入れます。
今年選ばれた色は赤と白!
学生だけでなく先生も、学食のデコレーションも、
今年度の手帳のしおりも赤と白。
校内が鮮やかな紅白に染まり、圧巻の一日でした!

そしてゴールデンウィーク。
今年はあまり遠出することが出来なかったのですが、
素敵な展示を見に行きました。

GW1
一つが目黒雅叙園で行われていた、
いけばな×百段階段2016
目黒雅叙園の芸術的なお部屋で、
様々な流派のいけばなを鑑賞することができます。
私は文化学園大学のサークルで
華道を習っているのですが、
見たことも無い花材や素敵な花器が多くあり、
とても刺激的でした。

GW3
GW4
二つ目が3/31にオープンした、
東急プラザ銀座内のバリーのアーカイブシューズ展
Bally Untold Part 1: 1851 – 1951」。
レトロなシューズが美しく展示されており、
見ごたえがありました。
驚いたのが、無料で配布されるカタログは
しっかりとした本!
入場料が無料なのにとても満足感のある展示でした。

さらに、日程は未定だそうですが、
よりパワーアップしたPart2の展示も
企画されているそうなので、
興味ある方は是非チェックしてみて下さいね。

以上!鈴木のGWでした。

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