Archive for 11, 2011

山梨産地の注目ブログ「シケンジョテキ」

2011/11/10

最近とても新鮮だったのが
山梨県富士工業技術センター繊維部(通称シケンジョ)の
ブログ「シケンジョテキ」です。

まず写真がものすごくキレイで
取材がとても面白い!
織機のこと、職人技のこと、生地のこと、産地のことなど
すーっと引き込まれます。
もちろん文章も素晴らしいのですが
「写真の力」がこれほど大きいものかを改めて感じました。


・・・これは「paki paki」と名付けられた生地の拡大です。
たて・よこに引っ張ることで、パキパキと張りと質感が変わります。・・・

このブログは高須賀活良さんという
東京造形大テキスタイルデザイン専攻の
大学院卒のデザイナーが、1年間の臨時職員契約で
作ってくださっていると伺いました。
産地への愛情のこもった、
とってもいいブログだと思いました。

また、この春には高須賀さんと同い年のテキスタイル系、
ファッション系の若者が3人、東京から山梨の織物企業に
就職したそうです。
若い感性を受け入れる空気も産地にできてきているようで
ことあるごとに気持ちがが伝わってきます。
今後どのように変わっていくのか
とても楽しみな産地だと思いました。

ぜひ訪ねてみたいものです。

また現在開催中(〜12/25日まで)の
東京のペラシティアートギャラリーの『感じる服・考える服』では
山縣良和(リトゥンアフターワーズ)さんの作品に
山梨産地のマフラー屋さんの
古いドビー織機が展示されています。

パンチングカードを使用したドビー織機で
最近ではなかなかお目にかかることの出来ないものですが
“現役”で使用されているものです。
1トン半もある自動織機がこの展示会のために
山梨から運ばれました。

「動物たちが0円紙幣を織っている」というコンセプトで
不思議な世界が表現されていますが
「紙を織る」というのはあながち不可能ではないようです。

「シケンジョテキ」のブログでは「新聞生地(誤字ではありません!)」が
見られます!!(ぜひご覧ください)

オペラシティの展示会もぜひ足を運んでみてください。
とても面白い展示会です。
この織機は来年は神戸にも巡回するそうです。

「No tie, You die.」(ネクタイなしには生きられない)

2011/11/06

10月25〜27日に装苑presents「white」
合同展示会が開催され
山梨県絹人繊織物工業組合傘下の
ネックウエアを製造する織物企業グループ10社が
初出展しました。

昨年3月に原宿で開催された
YAMANASHIネクタイフェア」の続編で
トレンド情報発信で有名な
フランスの企画会社トレンドユニオンのディレクションのもと
「No tie, You die.」(ネクタイなしには生きられない)を
キャッチフレーズに
新しいネクタイのかたちを、ネクタイ生産日本一の
山梨県郡内産地が提案します。


今回の展示会について
山崎織物(株)の山崎社長が説明してくださいました。
(なんといってもこの笑顔が素敵です!)


(有)テンジン
「大きなネクタイ」をコンセプトに、麻素材とのリバーシブルなど
新しい提案がありました。


(有)羽田忠織物
ナチュラル感のあるモダンテイストにセンスの良さを感じます。


ツタキ織物
細いレトロなテイストがたまりません!


(株)郷田商店
テクスチャー変化と温かみのあるのあるストールを得意としています。


(有)リード
重厚感のあるジャカードが魅力です。

 

今回の展示会は
山梨県富士工業技術センターの五十嵐さんから
ご紹介を受けましたが
実は山梨県富士工業技術センターは
「No tie, You die.」の展示会をはじめ
富士山麓の織物工場で作り手に会うバスツアー2011
など、とてもユニークな企画や
アピールの“かっこよさ”“センスのよさ”で注目なのです。
このバスツアーは五十嵐さんの企画で
残念なことにもう定員になり絞め切りになってしまいましたが
ぜひ次の企画を待ちたいものです。

また、皆様にぜひご覧頂きたいのが
山梨県富士工業技術センター繊維部(通称シケンジョ)の
ブログ「シケンジョテキ」です。

「シケンジョテキ」は次回またご紹介しますので
お楽しみに!

 

装苑presents 合同展示会「white8」の哲学

2011/11/04

10月25〜27日に、文化学園が運営する
「文化ファッションインキュベーション」で
装苑presents「white」の合同展示会がありました。

「white」は、個性的で高いクリエーションを発揮する
若手ブランドやクリエーターを
サポートするためにスタートした合同展示会です。
文化出版局広報部の片岡朋子さんに
今回の展示会の特徴をお話しいただきました。

「White」の特徴は、
新たな出会いや交流・発見を生み出す場であることを目指し
展示会のみで終わらないこと。
また、ファッション誌『装苑』で紹介するなど
次世代を担う期待のクリエーターを
発掘・育生していこうというものです。
展示会には一般の方の来場も可能で、
クリエーターとの交流を通じ
ニーズなどの情報が交わされ、一部物販もあります。

今回で8回目を迎え、山梨のネクタイ産地も出展しました。

実は、文化出版局がこのような展示会を主催しているとは知らず、
山梨県富士工業技術センターの五十嵐さんから
展示会があると伺い初めて知った次第です。

『装苑』は、他のファッション誌とはコンセプトを異にし
単なる流行発信ではなく、
国内ファッションのもの作りの活性化に力を入れ
もの作りの現場や産地や工場、
若手クリエーターなどを取り上げた編集に特徴があります。

また『装苑』の創刊75周年を記念して
9月には伊勢丹新宿店とコラボレートしたセレクトショップ
Atelier de SO-EN」をオープン。
日本の47ブランドの別注アイテムが展開。
第2弾では、「伊勢丹×総苑×文化服装学院」がコラボして
学生の作品が販売されました。

今回の『white』の展示会も
山梨のネクタイ産地とコラボレートすることで
産地とクリエーターの相乗効果を狙ったもので
かなりの手応えがあったと
広報部の片岡さんが話しておられました。

同時期には同じ11階のフロアで『medium』が開催。
デザイナーが自分たちの表現方法で
自由にブランドを表現するグループ展で、
2回目となる今回は12ブランドが出展。
思い思いの展示方法がギャラリーのようでもあり、
デザイナーと来場者のアットホームな雰囲気にも好感がもてる
展示会となっていました。

また10階では日本、アジア、ヨーロッパを中心とする
世界の若手アーティストを集結した
『Collective showroom 4th』が開催。
個性的なブランドがそれぞれの世界観を打ち出していました。

このような洋服や服飾雑貨などのファッション展示会や
産地の展示会が集結することで
単独開催とは違う新しい来場者や、
出展者同士の交流から生まれるビジネスの展開を計ったものです。

メディアがクリエーターをサポートする力は大きく
日本のもの作りの活性化は、
こういうコツコツとした主催者側の企画で支えられていることを
感じさせられた展示会でした。

次回から、取材したいくつかのブランドをご紹介します。